飯島歩の特許の部屋(第10回)

特許の訂正

(2017.07.03 00:06)1pt
飯島歩=弁護士法人イノベンティア代表社員

 鉛筆メーカーAが「断面の形状が3ないし8の角からなる正多角形である鉛筆」という特許を得て、六角形の鉛筆を製造販売し始めた。

 机から転がり落ちない鉛筆を見たライバルBは、やはり六角形の鉛筆を製造販売し始めた。

 そこで、Aが特許権侵害訴訟を提起したところ、Bは、出願前から販売されていた三角形の鉛筆を見つけてきて、「Aの発明は新規性がなく、特許は無効だ」と主張した。

ここから先は「日経バイオテク」「日経バイオテクONLINE」の
有料読者の方のみ、お読みいただけます。

ログイン 購読お申込み

ONLINE法人版無料トライアル(2週間)でも記事の続きがお読みいただけます。
※トライアルのお申込みは「法人(内におけるご担当者の方)」に限ります。

無料トライアルお申込み
飯島歩(いいじま あゆむ)
弁護士法人イノベンティア代表社員、弁護士・弁理士・ニューヨーク州弁護士
飯島歩 京都大学法学部卒業後司法修習を経て1994年より北浜法律事務所に勤務。2000年から01年にかけて米国Duke大学ロースクールに留学、法学修士(LL.M.)を取得。01年から02年まで、ワシントンD.C.のAkin Gump Strauss Hauer&Feld法律事務所勤務。02年から03年にかけて、特許庁初の法制専門官として特許法改正作業に従事。03年に北浜法律事務所に復帰し、06年同法律事務所代表社員。2016年4月弁護士法人イノベンティア創設、代表社員。知的財産法および訴訟等の紛争解決を主たる取り扱い分野としつつ、多数の企業に法律・経営にわたるアドバイスをする。
日々の仕事で接する特許。しかし、制度がどのような思想の下で生まれ、発展してきたか、また、現代社会においてどのような解釈問題に直面しているのかを考える機会は少ないのではなかろうか。特許は、長年にわたって各時代の先端技術を取り扱ってきた、とても古い制度だ。それ自体に人類の英知が蓄積されている。本連載では、バイオの技術者・研究者の方を対象に、なるべく身近な問題を題材として、特許制度の背景にある制度の思想や歴史に触れていく。

日経バイオテク お薦めの専門書籍・セミナー

  • 新刊「世界の創薬パイプライン2018/2019」
    2018年7月31日発行!海外ベンチャーの創薬プロジェクトを大幅拡充。自社の研究テーマと関連するパイプラインの動向、創薬研究の方向性や競争力、開発状況の他社比較に有益なデータとして、自らのポジショニングを確認できます。
  • 「日経バイオ年鑑2018」
    最新データからわかる、バイオ分野の[開発][市場][産業]動向。バイオ事業戦略の頼れる味方。自社のR&D戦略を描くために、マクロな視点で将来を展望する一冊です。
  • セミナー「創薬R&Dにおける新たな試み」
    2018年9月21日開催!創薬R&Dにおける新たな試みをテーマとし、これからの研究開発者にとって「創薬研究に役立つヒント」を提供。第一三共、大日本住友製薬、アクセリード ドラッグディスカバリーパートナーズのキーパ-ソンが提言。

PR・告知製品・サービス一覧人材・セミナー・学会一覧