台湾バイオテク企業の”柔らかい”強さはどこから来るのか

 「台湾バイオテク企業」と聞くと、台湾に登記された台湾籍の企業だと思う方が大半だろう。しかし、必ずしもそうとは限らない。台湾バイオテク企業と呼ばれる企業の中には、ケイマン諸島(カリブ海の西にある3つの島)に持ち株会社を設立し、その下の台湾子会社に本部機能を持たせて事業活動をしているケースも少なくない。ケイマン籍の企業であれば、企業や株主が税務上のメリットを享受できる他、発行体自身が台湾株式市場にも海外株式市場にも上場可能となるため、上場市場の選択肢が増え、より多くの投資家を引き付けるエクイティストーリーを描くことができる。さらに、種類株の設計も自由で、かつ台湾政府による投資規制も受けないことから、海外投資家から出資をより受けやすくなるメリットもある。早期に営業キャッシュフローがプラスになることを期待できないバイオベンチャーにとって、資金調達は死活問題であるため、台湾バイオテク企業は投資家の需要に応じて会社スキームを柔軟に変更することもいとわないのである。

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