古参が幅を利かす日本、新参をリスペクトする台湾

 2021年に亡くなられた、社会人類学者で東京大学名誉教授の中根千枝さんが著した『タテ社会と現代日本」の一節である。ベンチャーキャピタル(以下、VC)で働く立場からすると、日本におけるベンチャー企業やVCの本質的な立ち位置を的確に映し出している言葉だと感じている。タテ社会においては古い者が優勢になり、新参者のステータスはどうしても低くなる。この社会構造は、大学や企業のブランド主義を醸成し、新しいものを生む変化や創新を遠ざけてしまう。台湾に長くいるからか、私には以前よりはっきりとこの構造が見えてきたと感じる。

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