森田弁理士の特許“攻防”戦略

iPS細胞、技術的インパクトの弱い特許が最強の戦略!?

(2017.05.18 00:00)1pt
森田裕=大野総合法律事務所弁理士

 iPS細胞(人工多能性幹細胞)は、我が国発の革新的技術であり、iPS細胞の医療応用が世界中の注目を集めている。この技術の確立により、ES細胞が抱える倫理的問題や他家移植による免疫拒絶の問題は払拭され、再生医療の実現に拍車が掛かると期待されている。iPS細胞は、再生医療技術の主要な要素技術であり、世界がその知的財産の行方に着目している。本稿ではiSP細胞に関わる衝撃的な特許を紹介し、バイオ分野の最強の特許戦略とは何かを論じたいと思う。



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森田裕(もりた ゆたか)
大野総合法律事務所弁理士
森田裕  東京大学理学部生物科卒業、東京大学大学院理学研究科生物科学専攻修士課程修了。理化学研究所にジュニアリサーチアソシエイトとして入職後、2006年3月筑波大学大学院人間総合科学研究科分子情報・生体統御医学専攻博士課程修了。2006年4月に科学技術振興機構入構。2011年に弁理士登録し、2014年から現職。2014年12月から東京大学医科学研究所附属病院TR・治験センターにて特任専門員を兼任。バイオベンチャー企業の知財支援に力を入れている。
 日本弁理士会バイオ・ライフサイエンス委員会2016年度委員長の森田弁理士が、バイオ業界の知財に関する課題や今後必要となる知財戦略について解説します。医薬品業界にバイオ技術が導入されてきたことで、業界の知財を取り巻く環境が日々変化しています。連載では、この環境変化と、変化に対応した知財戦略の在り方をお伝えします。

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