医薬品市場において抗体医薬の存在感はますます強くなっている。抗体医薬は、低分子医薬とは異なる製造法で作られ開発の考え方も違うため、医薬品そのものを限定するような特許(抗体結合部のアミノ酸配列の特許)だけでは、不十分であるケースが少なくない。小野薬品工業と米Bristol-Myers Squibb(BMS)社対米Merck社の抗PD1抗体に関する訴訟を例に、業界動向を踏まえた新しい知財戦略の必要性を説明する。

(編集部注:医薬品業界にバイオ技術が導入されてきたことで、業界の知財を取り巻く環境が日々変化しています。日本弁理士会バイオ・ライフサイエンス委員会2016年度委員長の森田弁理士に、その環境変化と変化に対応した知財戦略の考え方について解説していただく連載をスタートさせます)

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