森田弁理士の特許“攻防”戦略

儲かるバイオビジネスを支える特許戦略の構築方法

(2018.01.10 08:00)1pt
森田裕=大野総合法律事務所弁理士

 バイオテクノロジー分野では、特許は研究成果に付随して生まれる傾向が極めて高い。それ故に、特許出願は研究成果に基づいて行うことがルーチンとなっている。また、このルーチンが当たり前のものとして企業や大学、専門家に受け入れられているように思われる。しかし、これは正しい特許戦略を全く保証しない。特許はビジネスを守るために取得するべきものであるからだ。特にバイオベンチャーは、自社創薬や診断薬の研究、検査ビジネス、研究プラットフォームの提供、受託研究など業態が様々であるし、これからも様々な業態が生まれるであろう。既存の固定観念にとらわれず、発明ごとにビジネス戦略を検討し、ビジネス戦略に対応した特許戦略を構築する作業がビジネスを守るためには必要だ。

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森田裕(もりた ゆたか)
大野総合法律事務所弁理士
森田裕  東京大学理学部生物科卒業、東京大学大学院理学研究科生物科学専攻修士課程修了。理化学研究所にジュニアリサーチアソシエイトとして入職後、2006年3月筑波大学大学院人間総合科学研究科分子情報・生体統御医学専攻博士課程修了。06年4月に科学技術振興機構入構。2011年に弁理士登録し、2014年から現職。2014年12月から東京大学医科学研究所附属病院TR・治験センターにて特任専門員を兼任している。日本弁理士会バイオ・ライフサイエンス委員会2016年度、2018年度委員長。バイオベンチャー企業の知財支援に力を入れている。
 日本弁理士会バイオ・ライフサイエンス委員会2018年度委員長の森田弁理士が、バイオ業界の知財に関する課題や今後必要となる知財戦略について解説します。医薬品業界にバイオ技術が導入されてきたことで、業界の知財を取り巻く環境が日々変化しています。連載では、この環境変化と、変化に対応した知財戦略の在り方をお伝えします。

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