厚労行政を斬る

イノベーション重視の流れに水を差した薬価の巨額再算定

(2016.03.17 00:03)1pt
医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団理事長 土井脩

 このところ、C型肝炎治療薬や抗PD1抗体など、新薬開発にとってイノベーションがいかに重要か、イノベーションに基づく画期的新薬がいかに患者に大きな生きる望みを与えるかを示すブレークスルー的な新薬が医療の場に提供されている。厚生労働省の先駆け審査指定制度導入前の承認とはいえ、抗PD1抗体は典型的な先駆け審査指定対象にふさわしい新薬である。世界中の製薬会社が、これらの「夢の新薬」の後に続けと激しい開発競争を繰り広げている。

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土井脩(どい おさむ)
元厚生省大臣官房審議官、医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団理事長
1969年東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了、同年国立予防衛生研究所入所。79年厚生省(当時)に入省し、90年同省薬務局審査第一課長・新医薬品課長、92年同安全課長、94年同麻薬課長、95年医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構審議役を経て、96年厚生省大臣官房審議官(薬務担当・医薬安全担当)に就任。2001年まで審議官を務め、医薬品医療機器総合機構理事などを経て07年に医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団の前身となる日本公定書協会理事長に就任した。
元厚生省大臣官房審議官である医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団理事長の土井脩氏に、厚生労働省の最近の施策に対する批評や見解を寄稿していただく。

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