伊藤勝彦の業界ウォッチ

海外大手企業の2019年度決算を読む―米Eli Lilly社編

米Loxo Oncology社買収で得たRET阻害薬を米国申請
(2020.03.26 08:00)1pt
伊藤勝彦=医薬品業界アナリスト

 Eli Lilly社の2019年度の売上収益は223億2000万ドル(前年同期比3.8%増)の増収だった。販売量の8%の伸びが、価格下落の3%減と為替のマイナス影響の1%減を埋めた。糖尿病治療薬でGLP-1受容体作動薬の「トルリシティ」が好調で約10億ドルの増収となり、特許切れによって売上高が落ち込んだ勃起不全改善薬「シアリス」の落ち込みをほぼカバーし、他の製品群の伸びが増収分を稼いだ形だ。

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伊藤勝彦(いとう かつひこ)
医薬品業界アナリスト
伊藤勝彦 薬学博士。薬剤師。1986年東京薬科大学卒、東京理科大薬学部修士課程修了後、吉富製薬(現田辺三菱製薬)入社。2001年からソシエテジェネラル証券、ドイツ証券で証券アナリスト業務に従事。日興アントファクトリーで、バイオベンチャー企業への投資業務を行う。投資先の免疫生物研究所では、株式公開業務の責任者として取締役経営企画室長を務めた。医薬品業界アナリストとして、創薬パイプラインの分析や製薬業界を分析する記事を日経バイオテクに執筆している。
薬学博士、薬剤師であり、国内の製薬企業で研究者として働いた経験を持つ伊藤氏が、世界の製薬・バイオ業界の現状についてデータを交えながら解説する連載。大手製薬の業績、新薬開発状況、売上高トップの医薬品の情報など、本コラムを通じてアップデートしてください。

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