伊藤勝彦の業界ウォッチ

武田薬品、糖尿病などの創薬研究を中止するに至った背景とは

(2016.02.02 00:18)1pt
伊藤勝彦

 第34回J. P. Morgan Healthcare Conferenceに武田薬品工業のChristophe Weber社長が2016年1月12日(米国時間)に登壇し、「Takeda Pharmaceutical Company On the Road to Sustained Growth」と題する講演を行った。Weber社長は研究開発について、消化器、癌、精神神経の3領域に経営資源を集中する一方で、過去に大きな研究開発投資をしてきた代謝性疾患と循環器領域については創薬研究をやめる方針を示した。武田薬品はこれまで、2製品の糖尿病治療薬を自社創製するなど糖尿病領域では実績を有する。にもかかわらず、なぜ糖尿病領域に見切りをつけることになったのか、同社の糖尿病治療薬の開発について振り返ってみたい。

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伊藤勝彦(いとう かつひこ)
医薬品業界アナリスト
伊藤勝彦 薬学博士。薬剤師。1986年東京薬科大学卒、東京理科大薬学部修士課程修了後、吉富製薬(現田辺三菱製薬)入社。2001年からソシエテジェネラル証券、ドイツ証券で証券アナリスト業務に従事。日興アントファクトリーで、バイオベンチャー企業への投資業務を行う。投資先の免疫生物研究所では、株式公開業務の責任者として取締役経営企画室長を務めた。現職でバイオベンチャーの医化学創薬の代表取締役社長、ジェネティックラボの非常勤取締役を務めるほか、医薬品業界アナリストとして、創薬パイプラインの分析や製薬業界を分析する記事を日経バイオテクに執筆している。
薬学博士、薬剤師であり、国内の製薬企業で研究者として働いた経験を持つ伊藤氏が、世界の製薬・バイオ業界の現状についてデータを交えながら解説する連載。大手製薬の業績、新薬開発状況、売上高トップの医薬品の情報など、本コラムを通じてアップデートしてください。

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