検証 企業価値

高い生産性の創薬エンジン(塩野義)

(2017.08.07 00:36)1pt
2017年08月07日号
関篤史=UBS証券バイオ医薬品セクターアナリスト

 塩野義製薬は特許満了を乗り越え、成長している数少ない会社の1つである。同社は脂質異常症治療薬のクレストール(ロスバスタチン)およびHIV感染症治療薬テビケイ(ドルテグラビル)とその配合剤であるトリーメクという大型パイプラインの創製に成功した。塩野義が高いパイプライン生産性を持つ理由について、我々は疾患戦略が一因と考えている。塩野義は大手製薬企業の中で珍しく癌領域にほとんど手を付けていない。競合が激しい癌領域を避け、他社が研究リソースを減少させた感染症領域に集中させることは、マイケル・ポーターが言う戦略の要諦である「何をしないかを明確にし、選択する」ことに他ならない。

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