本研究では,多段階がん発生説注 3に基づき作製した悪性グリオーマの WHO grade I-IV を模倣する独自のモデル細胞で,糖タンパク質やスフィンゴ糖脂質の包括的な発現解析を行い,グリオーマの進展に伴う糖鎖の発現変動の網羅的な解明を試みました。このアプローチによって,がん原遺伝子やがん抑制遺伝子の段階的な変異に伴うがんの進展の過程で,多数のダイナミックな糖鎖の発現変動を検出しました。興味深いことに多くの変動は一過性であり,悪性化に伴う段階的な糖鎖の発現変動が早期診断や予後,治療効果の判定に有用である可能性が示唆されました。

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