九州大学大学院理学研究院の坂上貴洋助教は、マギル大学(カナダ)のウォルター・ライスナー助教らのグループとの共同研究で、ナノメートルのスケールで働くブルドーザー「ナノドーザー」を用いて、微細流路中に閉じ込めた長鎖DNA分子の動態を制御することを可能にしました。流路の軸方向に伸張したDNAの一端を、光学的に操作できるビーズを用いて押し動かすことにより、DNA分子が軸方向に圧縮した様子を蛍光顕微鏡により観測、測定しました。圧縮の度合やDNAの空間的な濃度分布には操作速度依存性が見られ、実験と理論の両面から、この特徴的な動態変化の定化を行いました。本研究成果により、新たなDNA単分子操作技術の開発(ゲノム科学)、ナノスケールでの物性解明(材料工学)、細胞内でのDNAの動態解明(生物学)を含む幅広い波及効果が期待されます。

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