医薬品として生理活性ペプチドを使用する場合の欠点の1つは,ペプチド分解酵素による分解があげられます。ヒトでは特にペプチド末端に作用するエキソ型のペプチダーゼが主要な分解を担っていることから,ペプチド末端を非タンパク性アミノ酸に置き換えて分解酵素から保護することは医薬品開発の観点から価値があります。今回,ペプチド系抗生物質,フェガノマイシンの生合成研究を行った結果,2~18アミノ酸からなる多様なペプチドのアミノ末端を非タンパク性アミノ酸であるフェニルグリシン誘導体でキャッピング(修飾)する酵素を見出しました。この幅広い基質特異性を理解するため,酵素の結晶構造を解いた結果,本酵素は他には見られない大きな基質5)を結合できる部位を有していることが判明し,これにより多様な基質を受入れ可能であることが明らかとなりました。

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