東京大学理学部は、「学校の先生のための放射線勉強会」を2011年5月8日14時から、本郷キャンパス(東京・文京)内の東京大学大学院理学系研究科・理学部小柴ホールで開催する。参加対象は、小学校や中学校、高校、幼稚園などの先生。170人が入れる会場だ。

 最初に東京大学大学院理学系研究科附属原子核科学研究センターの下浦享教授が「原子核と放射線―放射線って何?それはどこから、どうして、どのように?―」、2番目に東京大学大学院理学系研究科化学専攻の谷川勝至助教が「放射線の基礎―単位から人体影響まで―」、 3番目に東京大学先端科学技術研究センターの中村尚教授が「地表付近から大気中に排出された物質の輸送過程について―福島第1原子力発電所からの放射性物質への適用―」と題した講演をそれぞれ50分ずつ行う。司会は「理系研究者と科学コミュニケーション」を研究テーマとしている東京大学大学院理学系研究科の横山広美准教授が務める。

 「東日本大震災に被災された皆さまに,心よりお見舞い申し上げます。 福島の原子力発電の事故に関連して風評被害が出ていることに教員一同,心を痛めております。 東京大学理学部では,小学校,中学校,高校の先生方を通じて,児童,生徒さん,各家庭で放射線,放射能について適切な考えをお持ちいただく基礎知識を提示する『学校の先生のための放射線勉強会』を開催いたします。本勉強会では,危険・安全の2元論ではなく,基礎的な知識や考え方を皆さんと共有したいと考えております。」と、勉強会開催の動機・目的について東大理のホームページで説明している。

 放射線の基礎知識に関わる科学コミュニケーションの活動としては、北海道大学の科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)が2011年4月18日早朝に緊急出版・公開した電子書籍「もっとわかる放射能・放射線」が、注目されている(関連記事)。

 なお、東大では、東日本大震災に配慮して、入学式は式典規模を縮小して4月12日に行った。授業開始日などは教育部局がそれぞれの教育事情を考慮して判断することとし、一部の学部・大学院で変更があった。工学部・大学院工学系は、当初予定が4月4日だった授業開始日を5月6日に変更した。経済学部・大学院経済学は、当初予定4月5日を5月10日に変更した。(河田孝雄)


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