米Thomson Reuters社(日本オフィス:トムソン・ロイター)は、東日本大震災の被災者の救済や復興に役立てていただくため、データベースの無償開放などを開始したと2011年3月23日に発表した。

 無償開放するデータベースは、研究者用学術文献情報データ「Web of Science」(関連記事)と、放射能中毒情報や救急医療処置に関するデータ「MICROMEDEX2.0」。

 Web of Scienceは今回被災され、困難な環境下におかれた研究者の皆様の研究活動を止めないよう、東京大学の付属図書館と情報基盤センター、京都大学付属図書館を通じて無償公開を行う。

 東大は大学のSSL-VPN Gatewayサービスを通じて、京大はリモートアクセスサービスを通じて、Web of Scienceの閲覧が可能になる。各大学の付属図書館にメールで申し込みが必要。対象は基本的に教員・研究者・医療従事者で、メールで申し込みの際に確認する。

 MICROMEDEX2.0は、被災現場の病院関係者や災害対策本部、医療関係の後方支援従事者向けに、掲載されている放射線関連情報と医薬品・中毒情報含め救急医療処置情報をすべて公開する。このデータは現在、厚生労働省医政局災害医療対策室DMAT(Disaster Medical Assistance Team)事務局から、災害現場ならびに後方支援で活動をされている災害派遣医療チームへ配信されている。

 このMICROMEDEXは、医薬品情報や代替医療、中毒安全性情報、疾病情報のデータベース。世界90カ国以上、9000の施設で利用されている。中毒情報や医薬品情報、救急医療、化学物質の規制遵守、危険物管理について情報を収集し、各分野の専門編集スタッフと、医療現場の第一線で活躍しているエキスパートが収集・分析・評価した最新情報を提供している。

 さらにThomson Reuters社は、義援金による支援(Matching Gift Program)への取り組みを 全世界のThomson Reutersグループで開始したことも発表した。同グループに勤務する従業員が寄付の申し込みをすると、それと同額をThomson Reuters社が上乗せし、被災地に義援金として贈る仕組み。上限は1人2000ドル。義援金は、各国・地域の赤十字社、UNICEF、セーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)などを通じて寄付する。(河田孝雄)


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