文部科学省ターゲットタンパク研究プログラム(関連記事1)の主催で2011年3月11日に東京大学安田講堂で開催された公開シンポジウムは、14時50分前に起きた東北地方太平洋沖地震(東日本巨大地震)で、中止になった。日本製薬工業協会研究開発委員会産学官連携部会部会長を務めるエーザイの川上善之氏が「製薬業界からの要望と期待」と題して講演を始めた直後のことだった。

 できれば15時15分から再開したいと、安田講堂前でアナウンスがあったが、その後、中止が決定した。

 この結果、川上氏の講演に続く第3部「関連他分野研究者からの意見・要望」の2つの講演と、第4部のパネルディスカッション、それに閉会後の交流会は中止になった。

 川上氏に続いて予定されていた講演は、藤吉好則・京都大学大学院理学研究科教授(関連記事2)の「構造生物学の立場からの要望と期待およびたんぱく質研究の重要性について」、五條堀孝・情報・システム研究機構国立遺伝学研究所副所長/教授(関連記事3)の「生物学の立場から」だった。

 第4部のパネルディスカッションでは、若槻壮市・高エネルギー加速器研究機構物質構造科学研究所副所長/教授(関連記事4)がモデレータを務め、岩田想・京都大学大学院医学研究科分子細胞情報学分野教授(関連記事5)、川上善之氏、五條堀孝氏、鈴木榮一郎・味の素理事(関連記事6)、濡木理・東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻教授(関連記事7)、藤吉好則氏、山本雅之・東北大学医学部長(関連記事8)が登壇する予定だった。「医学領域から見たターゲットタンパク研究プログラムの成果と今後の展望について」と題する山本氏の講演内容が予稿集に記載されている。(河田孝雄)


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