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神経生化学セミナーのご案内
Neurochemistry Seminar Announcement

神経樹状突起の発達におけるユビキチンリガーゼNedd4-1による低分子量Gタンパク質Rap2Aの制御機構

川辺 浩志 博士
Project Group Leader&s_comma; Department of Molecular Neurobiology&s_comma;
Max Planck Institute of Experimental Medicine

Time: 24th Feb 2011 (Thu) 12:00~13:00
Place: Seminar Room 5 (Room 1303)&s_comma; 13th floor&s_comma; New Medical Research Building
Host: Haruhiko Bito&s_comma; Department of Neurochemistry (tel: 03-5841-3560)

A Neuroscience Lecture Series Supported by the Comprehensive Center of Education
and Research for Chemical Biology of the Diseases&s_comma; a Global COE Program from MEXT.

神経細胞の樹状突起 (dendrite) は多彩に分岐した構造で、プレシナプス神経細胞からの軸索突起 (axon) が投射されることでシナプス形成を司る場である。このため樹状突起の形態の制御は神経回路形成において重要であると考えられている。 また、Rett症候群やDown症候群など様々な神経疾患において、樹状突起の形成不全が疾患の原因の一つであると考えられており、樹状突起形成の分子メカニズムの研究は現在の神経科学での一大分野となっている。樹状突起の形態の制御には、Dscam、 Notchあるいは Neurotrophin受容体といった細胞膜タンパク質、そしてSrc family tyrosine kinaseのFyn、Ca2+-calmodulin dependent kinase I (CaMKI)、あるいは低分子量GTPaseのRhoやRasといった細胞内シグナル伝達経路が関与していると考えられている。近年、いくつかのHECT type ! E3リガーゼによる低分子量GTPaseのポリユビキチン化と分解が神経樹状突起と軸索突起の形成に関与することが報告された。しかしながら、こうしたシグナル伝達経路がどのように制御され、樹状突起の形態を決定するかに関しては未知の部分が多い。Nedd4-1は’Neuronal Precursor Cell Expressed and Developmentally Downregulated Protein’として同定されたタンパク質で、哺乳類の脳で最も多く発現しているHECT type E3リガーゼの一つである。非神経系細胞でのNedd4-1の機能は多く報告されているが、近年まで神経細胞におけるNedd4-1の機能に関しては報告がなかった。本セミナーでは1)Nedd4-1が樹状突起の発達を促進すること、2)Nedd4-1がRap2A低分子量GTPaseをモノユビキチン化すること、3)このモノユビキチン化がRap2Aとその標的タンパク質 TNIK (Traf2/Nck Interac! ting Kinase)の機能を抑制することで樹状突起の発達を

御していることを説明したい。


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尾藤晴彦
東京大学大学院医学系研究科
脳神経医学専攻 神経生化学分野
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
e-mail: hbito@m.u-tokyo.ac.jp
Tel: 03-5841-3559 Fax: 03-3814-8154




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