1980年代から90年代前半、生体医薬開発で米Genentech社や米Biogen社と凌ぎを削り、我が国での商品化数でほぼ互角の勝負を繰り広げた我が国の製薬企業は、何故、現在世界で3兆円以上もの売り上げを誇る抗体医薬や組み換えワクチンなど第二世代のバイオ医薬の商品化に乗り遅れたのか?
 21世紀の最初の10年を経過しようとする今、その原因を解明しなくてはならない。次の10年にも当然起こるであろう技術突破の波に我が国の製薬企業が再び後塵を拝する可能性があるためだ。既に、ファースト・イン・クラスとベスト・イン・クラスの時間差は限りなく零に近づいた。二番手三番手戦略は限りなく一番手に近くない限り、もう成功しない。
 バイオ医薬再参入を果たした大手製薬企業のトップに、その戦略と勝算を問うた。これから新年にかけてシリーズでお届けする。(宮田 満)
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