独立行政法人製品評価技術基盤機構 バイオテクノロジー本部 生物遺伝資源情報部門のホームページが下記内容へ更新、もしくは開設された。最新情報は 
「バイオ関係者、皆のホームページ」
の分野毎の掲載欄(ホームページの内容により異なります)にてアクセスできる。分からない時には、皆のホームページの下にある検索サイトをご利用願います。



●大学や公的研究機関に所属する研究者個人による人材募集・セミナー告知、研究室や個人のホームページ等の
情報発信は無料、企業及び大学・公的研究機関による人材・セミナー告知等の掲載は有料です。
 詳細はmiyata@nikkeibp.co.jp 
までメールください。


以下の微生物について、情報公開をしましたので、お知らせをいたします。
 是非ご覧ください!

http://www.bio.nite.go.jp/ngac/ks1.html


キタサトスポラ属放線菌は抗生物質を産生することで有名なストレプトマイセス属放線菌の近縁に位置しており、抗生物質の生産菌としても注目されている菌です。 形態と生活環においてストレプトマイセス属放線菌に似た特徴を持っていますが、細胞壁成分や形態分化の様式においてストレプトマイセス属放線菌とは明確に異なっています。

 本菌は北里大学の大村らによって土壌から分離され、放線菌の新しい属Kitasatosporaの基準株として登録された株です。   この株は液胞の特異的阻害剤であるsetamycin (bafilomycin B1)、bafilomycin A1の生産菌としても知られています。 また、ストレプトマイセス属放線菌と希少放線菌の特徴を併せ持つことから分類上の標準としても重要な菌です。

 ゲノム解析の結果、Kitasatospora setaeNBRC 14216T株のゲノムは、1本の線状染色体(8783278 bp; G+C含量74.2%)を持つことが明らかとなり、 7569個のORFと74個のtRNA遺伝子、9個のrRNAオペロンが予測されています。ゲノムの形状や末端配列の存在はストレプトマイセス属放線菌のゲノムとよく似通ったものでした。 また、24個もの二次代謝産物を合成すると思われる遺伝子クラスターもしくは遺伝子が予測されました。これは抗生物質の候補化合物生産菌としてキタサトスポラ属放線菌の がストレプトマイセス属放線菌に比肩する存在であることを裏付ける結果となりました。さらに、形態分化に関連する遺伝子や 細胞壁合成に関与する遺伝子の系統解析により、ストレプトマイセス属放線菌とキタサトスポラ属放線菌の進化的な関係に関する考察が行われました。 今後はゲノム情報を元にさらに解析が進み、新規抗生物質の発見やストレプトマイセス属放線菌との系統的関係の解明が進められることが期待されます。