101回目となる米がん研究学会(AACR)年次集会が、現地時間の2010年4月17日午前8時に開幕した。今年の会場は、米国の首都ワシントンのWashington Convention Centerである。

 主催者によると、21日までの5日間に1万7000人以上の研究者が参加し、オーラルとポスターを合計して約6300の研究成果が発表される予定だ。今年のテーマは、「Conquering Cancer Through Discovery Research」。新たな発見なくしてがん克服はないと、基礎研究の重要性を改めて強調している。

 主催者は今年の発表のハイライトとなりそうな研究テーマについて、肺がん治療の個別化、診断・治療の新技術、がん治療におけるmiRNAの役割、ラロキシフェンによる乳がん再発予防、感染・炎症と発がんの関係などを挙げている。

 ただし、出鼻をくじくような事態も起こっている。一般ニュースで大きく報道されているとおり、アイスランドの火山爆発により欧州のほとんどの国で航空機が飛行できなくなっている。AACRの初日もセッションがキャンセルになったり、プレゼンテーション資料の操作を司会者に代行してもらい、電話で講演するという場面が見られた。

 日経バイオテクオンラインでは最終日の21日まで、現地から注目の発表をリポートする。(河野修己)