辞任を表明していた国立がんセンター中央病院の土屋了介院長が、癌研究所の顧問に就任することが分かった。2010年3月24日にがんセンターで開催された講演会の席上、本人が明らかにした。土屋氏は、06年から院長を務めていた。

 国立がんセンターなどの国立高度専門医療センター(ナショナルセンター)は、4月1日に独立行政法人に移管する(関連記事1)。新法人のトップである理事長には、山形大学医学部長の嘉山孝正氏が就任することが決まっている。土屋院長は「年上の私がいてはやりにくいはずだ」などとして、辞任を決めていた。がんセンターの辞任と癌研究所顧問への就任は、4月1日付。

 土屋氏は経済産業省の次期バイオ政策を検討するバイオ・イノベーション研究会の座長を務めるなど、バイオ・医療関連政策では民主党政権のブレーンの1人(関連記事2)。顧問就任後も、「いろいろ提言していく」(土屋氏)としている。(河野修己)