2010年の新春を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げます。

 今から7年前に、北海道のバイオ産業の将来像をイメージし、夢物語風にまとめたレポートがあったことを思い出し読み返してみた。その物語は、2010年8月10日に、「バイオの日」(8月10日:8=バ、1=イ、0=オ)の記念行事を描いたものだった。札幌市で世界が注目する「ワールド・バイオ・トレンド・フェア」が開催され、そこに参加したバイオベンチャーCEOの一日の動きをレポートしたものだった。2010年の北海道のバイオ産業は、企業数約360社、市場規模が2兆円と、格段のスピードで発展を遂げて、北海道がバイオ産業のメッカになっている様子が語られている。

 現在の話に戻るが、北海道では、糖鎖・脂質、脳梗塞再生医療研究、がんのアジュバント免疫療法の研究など、世界的にも先端的な研究が行われているほか、学の持つ技術シーズの活用を図るため、数多くの大学発バイオベンチャーが創出されて、活動している。近年では国内外の大手製薬会社とライセンス契約を結び、世界の新しい医薬品開発に寄与しているバイオベンチャーも複数出てきた。また、北海道の農林水産資源を活用した新たな機能性食品・化粧品素材を開発する企業が成長し、全国的に市場が伸び悩む中、売り上げを着実に伸ばした。北海道バイオ産業の2008年度売上高(見込み)は約400億円となり、企業数は122社に増加している。

 このように北海道のバイオ産業の成長は著しく、この10年間で売上高は約4倍に増加し、雇用者数も約3倍に増加した。景気低迷という逆風の中にあっても堅実な成長・発展を遂げてきている。しかしながら、7年前に描いたビジョンに向けて、さらにもう一段、二段とステップアップしていく必要がある。国内のみならず世界を視野に入れた事業展開を図ることが求められている。

 北海道経済産業局では、北海道地域の特長である豊富な天然資源や研究シーズの集積をベースとして、さらなる成長・発展が期待できる分野として、「健康・医療分野」を重点とする「北海道バイオ産業成長戦略」を2007年から推進しており、2010年はこの戦略の目標像達成の最終年になる。目標像に少しでも近づくためには、バイオベンチャーなどのプレイヤーはもとより、関係する産業界や大学、行政機関等が一丸となって、「バイオ産業」が北海道の経済成長・雇用を支える力強い産業となるよう取り組みを強化していくことが重要と考えている。産学官の関係者の皆様、夢の実現に向けて一緒に頑張って行きましょう!

北海道バイオ産業成長戦略
http://www.hkd.meti.go.jp/hokii/s_cluster/bt_cluster/index.htm

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