***** seminarMLから情報転載 *****

12月15日に以下のセミナーが行われます。ご興味のあるかたはどうぞご参加下さい。

学習院大学 理学部 生命科学科 生命分子科学研究所
安達 卓 (代:倉永)
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学習院大学 理学部 生命科学科 生命分子科学研究所
学習院大学 生命科学セミナー

___日時: 2009年12月15日(火) 16:30~17:30__
場所: 学習院大学 南3号館 103号教室
(JR山手線・目白駅下車、徒歩5分)

“TGF-β タイプシグナルの活性勾配形成機構のダイナミックス
と形態形成の多様性について”
しんみ おさむ
新見 修 博士
Group leader: Institute of Biotechnology&s_comma; University of Helsinki

Bone morphogenetic proteins (BMPs)2/4/Decapentaplegic (Dpp)は、進化的に高く保存さ
れたTGF-β スーパーファミリーに属するリガンドで、三胚葉性動物の背腹軸の形成に重要
な役割を果たしていることが知られている。我々はショウジョウバエをモデルとして、背
腹軸形成に必要なDpp の濃度勾配形成機構の新たなモデルを提唱してきた。また、同様の
機構が翅の横脈形成に必要なことを示唆してきた。しかし、BMP 活性の濃度勾配がどのよ
うに誘導され、維持されるかに関しては不明なままである。そこで、我々は翅脈をモデル
として、リガンドがどのように輸送されるのか、また発生の過程で分化を達成するのに重
要なステップに関しても調べてきた。そして、蛍光標識したリガンドを用いて、Dpp は蛹
の翅脈から横脈にBMP 結合タンパク質依存的に輸送されていること、さらにBMP5/6/7
タイプのリガンドGbb にも依存することをつきとめた。この結果は、BMP のヘテロダイ
マーが特異的に輸送されるという我々の仮説を強く支持するものである。さらに、Dpp は
縦脈では拡散しない機構が存在し、これはフィードバック機構により制御されていること
を見出した。これらの機構が昆虫でみられる多様な翅脈形成のため使われているかを調べ
るため、膜翅目に属するカブラハバチをモデルとして検証した。その結果、Dpp のシグナ
ルが翅脈形成に必須であること、前翅と後翅でDpp が異なる位置に輸送され、結果として
異なる形の翅脈を作っている可能性を見出した。これらの結果は、Dpp の輸送を修飾する
機構が存在し、翅脈の多様性を産み出すのに貢献している可能性を示唆するものである。

連絡先: 学習院大学 理学部 生命科学科 生命分子科学研究所
安達 卓
Takashi.Adachi-Yamada@gakushuin.ac.jp



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