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【第91回 理研BRCセミナー】

日時:2009年 11月 4日(水)16:30 ~ 17:30

場所:理研バイオリソースセンター(つくば市)
   バイオリソース棟1階 大会議室

講師:安部井 誠人 先生(筑波大学大学院人間総合科学研究科
        理研筑波バイオリソースセンター客員研究員)

演題:アデノウイルスベクターを用いた胆道癌の遺伝子治療

要旨: 20世紀末,癌は遺伝子異常(癌遺伝子,癌抑制遺伝
子)に起因することが判明し,将来の癌治療として,遺伝子治療が
期待されている。アデノウイルスは,非分裂細胞も含めた多くの細
胞への良好な遺伝子導入効率と調整の簡便さから,遺伝子治療用ベ
クタ-として最も汎用されている。従来,第一世代のE1欠損
型非増殖型ベクターが用いられたが,in vivoや臨床例の効果
が不十分であることから,近年, 癌細胞選択的に増殖し癌細
胞を融解するE1変異アデノウイルスが注目されている。
 我々は,極めて予後不良な癌である胆道癌(胆嚢癌,胆管癌)を
標的とした遺伝子治療の開発を行ってきた。これまでに,1)
E1A&s_comma;E1Bに重変異アデノウイルス(Cancer Res63:4434-40&s_comma;2003)&s_comma;
2)ファイバーのRGD改変により感染効率を増強させたE1
変異アデノウイルス(Clin Cancer Res
13:3043-50&s_comma;2007),3)抗癌剤 5-FUの作用を増強する酵素
UPRTを発現するE1変異アデノウイルスを用いた遺伝子化学療法
(Cancer Res 65:546-52&s_comma;2005)などの有効性と安全性について,報告
してきた。一方, アデノウイルスを癌細胞に標的化する研究
も注目されている。我々は,最近,ProteinAのZ33モ
チーフをファイバーに組み込んだZ33アデノウイルスと腫瘍特
異抗体(抗EGFR抗体&s_comma;抗EpCAM抗体)
の併用により,胆道癌に対し,抗体依存的な特異的遺伝子導入・遺
伝子治療が可能となることを見い出した。
 このような遺伝子治療の技術的な進歩のみならず,2007年
中国では,p53発現アデノウイルス,次いでE1変異アデ
ノウイルスが世界初の遺伝子治療薬として認可され,他の国でも臨
床応用も加速している。

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案内は、追って下記に掲載予定ですので、ご覧下さい。
http://www.brc.riken.jp/inf/news/#semi


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