09年10月7日から9日、パシフィコ横浜で開催される我が国最大のバイオ展示会・シンポジウム・オープンイノベーション・アリーナであるBioJapan2009に出展し、共同開発先を求める東レの狙いをインタビューした。独自技術によって耐久性や耐熱性を付与したポリL乳酸(PLA)の製品群の用途開発や販売のパートナーを求めている。カーボンニュートラルな新素材、PLAによって地球環境問題解決を軸として事業を加速する。同社とはマッチングソフトでコンタクト可能だ。また、セミナーやランチョンの参加事前登録(無料)はここをクリックして申し込み願いたい。(聞き手、宮田満)

---焦点を当てる商品は何か?
 当社の得意技術であるポリマー改質技術や他の素材との複合技術(アロイ化)などによって改質したPLA一本に絞って提案する。PLAの欠点だった、耐久性(耐熱性、耐加水分解性)などを、大幅に改良することに成功した。これによってPLAの用途が拡大する。今回の展示では繊維、樹脂、フィルムの3分野で東レの改質PLA「エコディア」製品を紹介する。

---エコディアの繊維としての用途には何があるのか?
 従来のPLAでは困難だった自動車内装や衣料などにも使えるようになった。実際、このたび、トヨタ自動車がレクサスHS250hの内装材料として採用した。BioJapan2009でも展示する予定だ。また、ポロシャツ「ルコックスポルティフ」(デサント)やエコバッグ(東急ハンズ)、ボディタオル(花王、『ビオレU』」なども展示する。共同で用途開発する企業の訪問を歓迎する。
 別の切り口としては、砂漠の移動防止・緑化資材としても用途開発が見込める。従来の植樹による緑化技術とは発想が異なる。砂漠をエコディアのネットで固定し、その環境に存在する種子がそこで発芽することで自然に緑化することを狙っている。中国で実証試験中だ。エコディアなら分解されるので、緑化が成功した後で回収する必要がないのも利点である。緑化事業や環境分野でエコディアを一緒に商業化するパートナーを求めている。

---エコディアは樹脂としての用途は?
 ハイパフォーマンス樹脂としてエコディアの用途開発を目指している。難燃性の規格であるUL94規格の5VをクリアしているPLAは東レのエコディアのみだ。そのためキヤノンの複合機などにも採用された。携帯充電器、パソコン、テレビなどの家電用品にも使用されつつある。一方、おもちゃなどのロウエンドの需要にも対応できる多様なグレードのPLAも供給できる。エコディアのユーザーや共同開発先を求めている。顧客のニーズに適合した改質PLAを供給する。

---エコディアのフィルムとしての特徴は?
 従来のPLAは硬くて、もろくて、耐熱性に乏しく、フィルムとして使いにくかった。東レのエコディアを使えば、柔軟なPLAフィルムを製造できる。ゴミ袋、農業用のマルチフィルムなどに使用すれば、生分解性を利用でき、トータルのコストや手間を逓減できる。マルチフィルムは現在、野外試験中だ。ビニール袋を代替する製品も製造できる。秋口より有償販売を開始する予定だ。こうしたフィルムの商業化のための顧客を求めている。
 一方、成型性、透明度、耐熱性、耐衝撃性を兼ね備えたエコディアのフィルムの開発にも成功、このフィルムの用途開発に興味のある企業との面談も希望している。カラー化も可能で、展示ブースではクリアファイルなども展示する予定だ。

---アポイントや面談希望者に対する要望はあるか?
 一人でも多くの方に展示ブースを訪れていただくことを希望している。

(この記事は特別に全文無料で提供しています)


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