09年10月7日から9日、パシフィコ横浜で開催される我が国最大のバイオ展示会・シンポジウム・オープンイノベーション・アリーナであるBioJapan2009に出展し、シーズ導入や共同研究の相手先を求めるJ&J社/ヤンセンファーマ の狙いを、同社事業開発部の児島洋部長(写真左)らにインタビューした。同社は我が国で初めて、展示会に参加して技術導入を行う。「日本のバイオの存在感をグループ内に知らしめたい」と積極的だ。医薬品、医療機器、そして健康食品など幅広いシーズの提案を希望する。
同社はランチョンセミナーを10月8日12時30分からE-5会場で開催、同社とJ&J社のライセンス戦略を発表する。セミナーやランチョンの参加事前登録(無料)はここをクリックして申し込み願いたい。また、マッチングソフトで同社の担当者にコンタクト可能である。(聞き手、宮田満)

---J&J社のライセンスの歴史は?
 バイオ医薬では抗体医薬の米Centocor社や標的医薬の開発企業、米Cougar Biotechnology社などを買収した。また、DDSでは米Alza社なども傘下に収めている。ユニークな技術を持つ企業を買収し、育てることが上手な会社だ。売り上げの60%が外から導入した製品で攻勢されている。日本の企業からは8品目を導入しているが、日本のバイオはまだだ。今回、日本で開催されるバイオ会議・展示会に始めて提携を求めて出展する。グローバルのライセンス担当者やアジアのライセンス担当者も来日する。良いシーズがあれば、トントンと商品化に持って行きたい。是非とも日本のベンチャーや中堅の製薬企業と面談を希望している。

---焦点を当てている疾患領域は何か?
 中枢神経疾患、真菌症、鎮痛・麻酔、がんが当社の焦点を当てている領域だ。BioJapanでは、売り上げの30%を占める痛みや神経内科疾患などの中枢神経領域に興味がある。製品導入など積極的に行いたい。アルツハイマー病では病態を修飾する医薬ばかりでなく、対症療法的な医薬も検討したい。免疫疾患も抗体医薬の柱だ、それに加えてがんの治療薬が今回の重点領域となる。
 加えて、感染症/抗ウイルス疾患のシーズも求めている。ナロースペクトラムの抗菌剤の提案を期待している。抗AIDS薬やC型肝炎の治療薬にも興味がある。ワクチン、抗体、RNAiなど幅広いシーズを探索中だ。新しい作用機構の薬剤は魅力的だ。C型肝炎では経口投与のインターフェロン製剤など、新しい投与経路の薬剤にも関心を持っている。
 がんではかなりアーリーの案件でも、新しい作用機構なら面談したい。できればリード化合物があればよい。
 従来、J&jグループは循環器疾患の治療薬開発を行っていなかったが、血栓症や不整脈、動脈硬化の画期的な治療薬のシーズの提案も求めている。
 抗体医薬のシーズにも興味があるが、Centocor社の抗体ライブラリーは充実している。このライブラリーを上回る抗体が求められている。敷居は高いが、商品化の目利き

---健康食品にも興味があるとうかがったが?
 SGLT2阻害剤など新薬も開発しているがII型糖尿病の疾患管理のために一群の製品を販売している。血糖診断装置は世界No1だし、人口甘味料の「アスパルテーム」や「スプレンダ」も販売している。最近、Obama大統領の要請で、当社ももっと予防とウェルネスに関する事業展開をおこなうことを決断した。健康
食品やサプリメントなど新しいウェルネスプログラムの製品導入や企業買収を進める。BioJapan2009でも健康をトータルに増進する商品や技術を探したい。

---バイオマーカー・診断薬や医療機器の売り込みにどう対応するか?
 抗がん剤の開発でも、患者選別や病態把握のためのバイオマーカーが必要になっている。こうしたバイオマーカの提案は歓迎する。診断薬はグループ企業のオーソ・クリニカル・ダイアグノスティックスが担当する。どんどん提案いただきたい。医薬品の副作用である間質性肺炎を早期診断できるバイオマーカーなどに強い興味がある。
 医療機器は積極的にシーズ導入したい。現在、我が国の主力商品はステントだ。ステントの次世代技術や我が国が強い医療材料の提案も待っている。患者さんに貢献する医療機器ならば、何でも吸収する素地があるので、是非とも多くの会社と面談したいと思っている。

---クラスターやTLO関係者との面談は希望するか?
 残念ながらあまり面談を希望していない。

---アポイントや面談希望者に対する要望はあるか?
 まずマッチングソフトを活用、メールで事前に面談予約を取っていただきたい。
 開発のステージが進んでいる製品や技術の方が話は進み易いだろう。メールで面談を申し込みする際には、簡潔に製品や技術を記述した文章を添付してくれるとありがたい。A4版1枚から2枚程度で十分だ。万が一アポイントが取れない場合でも、展示会場のブースを訪問いただければ、必ず担当者がいるので、是非とも立ち寄っていただきたい。
(この記事は特別に全文無料で提供しています)


●BioJapan2009パートナリング特集
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