09年10月7日から9日、パシフィコ横浜で開催される我が国最大のバイオ展示会・シンポジウム・オープンイノベーション・アリーナであるBioJapan2009に出展し、シーズ導入や共同研究の相手先を求めるアステラス製薬の狙いを、同社研究本部研究推進部の桂洋介次長にインタビューした。同社は抗体医薬や低分子のシード化合物、創薬標的や新薬開発を加速する技術を幅広く求めている。BioJapan2009の詳細はここをクリック。聞き手、宮田満)

---焦点を当てている疾患領域は何か?
 経営ビジョン「VISION」2015で、特定の疾患領域で世界のリーダーとなるグローバル・カテゴリー・リーダー(GCL)を目指すことを宣言した。移植・免疫炎症、泌尿器、ウイルス疾患、中枢・疼痛、糖尿病、がんの6つの領域でGCLを目指している。ウイルス疾患ではワクチンや抗体医薬の開発にも興味がある。

---BioJapan2009で求める技術・製品は何か?
 展示会場では幅広く話しをうかがって、一次情報の収集をしたい。ここで集めた情報を私達が判断し、社内の最適な研究者に伝えるつもりだ。現在、最も渇望しているのは抗体医薬のシーズだ。前臨床試験以前でも構わない。また、低分子医薬でも、リード化合物を求めているが、そこまで研究が進んでいないシード化合物でも検討する。当社が最適化し、医薬品のリード化合物を見つけることが可能だ。また、化合物以前の研究でも、新たな疾患の標的たんぱく質を見出した場合には、是非とも情報提供を願いたい。

---もう少し基礎的な研究や技術に興味はないか?
 創薬研究を加速する技術には強い関心がある。特に、生物製剤の次世代技術、例えば次世代の抗体や核酸医薬、それらの医薬送達システム(DDS)にも興味がある。臓器特異的なDDSにも関心を持っている。また、医薬のスクリーニング系の効率化技術、HTS技術、結果の可視化技術なども求めている。スクリーニングに活用できる標的の情報も期待している。また、すぐに着手するとは限らないが、先進的な遺伝子治療や再生医療などの情報収集も求めている。スーパー特区で京都大学と一緒にiPS細胞の基礎研究に着手している。

---バイオマーカー・診断薬や医療機器の売り込みにどう対応するか?
 医療機器には残念ながら興味はない。バイオマーカーや診断薬は開発している医薬品の臨床試験を加速したり、個の医療を実現するようならば情報提供をいただきたい。

---クラスターやTLO関係者との面談は希望するか?
 クラスターの活動にも興味がある。但し、クラスター内の活動を詳細に紹介されても咀嚼できない。概略とクラスターのこの担当者に連絡したら、どんな情報が得られるのか?分かり易く簡潔に説明していただきたい。

---アポイントや面談希望者に対する要望はあるか?
 マッチングソフトを活用願いたい。昨年はメールでの申し込みの先着順で面談したが、今年は予め絞り込みたい。そのために、メールのタイトルなどに、製品や技術のキーワードを入れて連絡してもらうことを希望する。メールで長々と書かれても読む時間がないので、簡潔に面談の内容を記入してほしい。面談の際には、簡潔に製品や技術内容をまとめた資料が欲しい。面談はファーストスクリーニング、面白い技術や製品なら、次に該当する研究者を交えて面談、さらには秘密保持契約による情報開示など、実際の技術導入や共同研究にはまだ何ステップもある。最初の面談は30分程度しか割けないので、なるべくパワーポイント5枚程度で説明して欲しい。生データをいきなり持ち込まれても対応できないが、技術やシーズの科学性を示すような説明をお願いしたい。 
 但し、残念ながらアポイントがマッチングソフトで取れなかった場合でも、是非とも展示会場のブースには訪問して欲しい。きちっと対応する。名刺交換させてもらい、当社に情報提供する場合のアクセス先を紹介するなど、ネットワークの形成を目指している。

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