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下記の要領で第139回東京脂質談話会を開催いたします。
事前参加などは不要でございますので、お気軽にご参加ください。


日時 : 平成21年7月22日(水)18時~19時

会場 : 東京大学医学部教育研究棟6階 細胞情報学教室セミナー室

演者 :国立循環器病センター研究所 循環器形態部 室長 川原 敦雄 先生

演題 :スフィンゴシン-1-リン酸(S1P)による心臓発生の制御機構

要旨 : ゼブラフィッシュは、初期胚が透明で胚操作が容易であり、ゲノム情報を利用した遺伝学的解析が可能であるなど初期発生研究に大変適しています。我々は、心臓が初期発生の過程で、どのように発生・分化してくるのか?ゼブラフィッシュをモデル脊椎動物として研究してきました。ゼブラフィッシュのゲノムにランダムに変異を導入し、心臓発生に異常を示す変異体を作製する手法(順遺伝学:forward genetics)と心臓の発生過程を蛍光蛋白質の発現で可視化する手法を組み合わせることにより、二股心臓の表現型を示す変異体(ko157)の樹立及びその機能解析を進めています。心臓は、体の両側に存在する心臓前駆細胞が正中線方向へ移動し融合することにより形成されます。ko157変異体では、この移動が抑制され二股心臓の表現型を示すと考えられました。二股心臓の表現型を示すゼブラフィッシュ変異体の機能解析から、脂質メディエーターであるスフィンゴシン-1-リン酸(S1P)を介するシグナル伝達が、心臓前駆細胞の移動を制御していることが示唆されています。ko157の原因遺伝子は、12回膜貫通ドメインを持つ新規膜分子Spns2であり、S1P受容体(S1P2)と遺伝的相互作用が認められま
した。さらに、Spns2分子が、S1Pの細胞外への分泌を制御しうることが明らかとなりましたので、Spns2変異体の機能解析から得られた研究結果を紹介いたします。

世話人 ○清水 孝雄
     新井 洋由
     門脇 孝
     矢冨 裕

問い合わせ先 03-5802-2925(内線23448)橋立 智美
共催:東京脂質談話会 / 第一三共株式会社



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