昨年3月に株式公開した創薬バイオベンチャー企業として、2009年を展望してみます。

 新年あけましておめでとうございます。本年の最大テーマは何といっても「予想のつかない不況」と、思います。米国発100年に一度の経済危機と言われ、急激な円高により、いわゆる輸出業界は、過剰供給を修正するために工場閉鎖や雇用削減など、立て続けに経営計画の変更を発表しております。米国は金融・自動車業界に限らず、我々の関連するバイオ業界にも影響が出ており、米国政府に資金流入を依頼するなど、かってない経営危機に陥り、恐慌の波は止まるところがありません。

 その流れは大小問わず、国内産業にもタイムラグをもって影響しており、企業の収入減や供給過剰、ひいては税収減などもかさみ、投資環境は著しく悪化、中小企業やベンチャー企業が真っ先にダメージを被ることが予想されます。政府には、過去のバブル崩壊経験を生かし、こういう時期に、将来の日本の産業基盤を担うことが期待されている知財型の「バイオ産業やハイテク産業」に対して投資を促す政策を主導していただきたいと思います。

 当社は、日本発のナノテクノロジーを駆使した医薬品を開発しております。08年3月5日に株式公開を致しましたが、当初の見込みとは大幅に異なる株価がつき、資金調達額に大きな差異が生じて試練の多い船出となりましたが、直ちに経営戦略を大幅に変更して早期のライセンスアウトを含めた組織改革や中期目標を策定し、2011年3月期の黒字化目標を設定して現在推進中です。09年の3月期(今期)が、その1期目に当たります。今期は既報の通り、既存の3つのパイプラインの進展も順調であり、ほぼ計画通りに進んでおります。来期(2010年3月期)は、当社の今後の発展にとって、最も重要な時期と考えており、ステークホルダーに信頼される事を基本に、日本のバイオベンチャー企業の先頭に立って課題に取り組み、結果を出していく年にしたい所存です。