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セミナーのご案内

演題:神経シナプスにおける情報伝達のダイナミクス
演者:安田 涼平 博士
所属:Duke University Medical Center&s_comma; USA
日時: 平成20年8月5日(火)16:00~17:00
場所: 東京大学(本郷キャンパス)医学部教育研究棟13階第6セミナー室
連絡先: 東大・新領域   能瀬聡直 (04-7136-3919/03-5841-8724)
     東大・医   松崎政紀(03-5841-1440) 

講演要旨:
スパインは樹状突起状にある小さな(~0.1フェムトリットル)構造で、ほとんど
の興奮性シナプスはこのスパイン上に存在する。スパイン内へのカルシウム流入は、
100種類を超えるたんぱく質からなる情報伝達を活性化し、最終的にシナプスの伝
達や構造の変化を引き起こす。私たちは、スパインにおける情報伝達のメカニズムを
調べるために、2光子蛍光寿命顕微鏡を用いて、個々のスパイン内部のたんぱく質の
活性を可視化する技術を開発している。最近、この技術を用いて、シナプス可塑性に
重要なたんぱく質であるRasとCaMKIIの活性を高い空間時間分解能で可視化すること
に成功した。これによって、CaMKIIの活性はナノメートル単位で制御されているのに
対し、Rasの活性は10マイクロメートル程度にわたり樹状突起上に広がることに
よって、複数のシナプスを同時に制御していることがわかった。このことから、
CaMKIIはシナプス特異性および刺激特異性に重要であり、Rasは10マイクロメート
ルにおよぶ比較的長距離の情報伝達に重要であることが示唆される。



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