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東京大学グローバルCOE 特別セミナー開催のお知らせです。
お申し込みは不要です。皆様のご参加をお待ちしております。

日時 : 平成20年6月16日(月)  15:00~16:30
場所 : 東京大学医学部教育研究棟13階第6セミナー室
講師 : 貝淵 弘三 先生
所属 : 名古屋大学大学院医学系研究科 附属神経疾患腫瘍分子医学研究セン
    ター 神経情報薬理学
演題 : 統合失調症の発症脆弱性因子DISC1の病態生理機能
概要 : 統合失調症は人口の約1%が 思春期・青年期に発症し、多くの難治例
が存在する精神障害である。幻覚・妄想などの陽性症状と対人的接触性の低下
や意欲発動性の減退といった陰性症状に加え、記憶の低下といった認知機能の
障害など多彩な精神症状を呈する。既存の治療では十分な効果が得られない難
治例も多い。統合失調症患者の神経画像解析や死後脳解析から、中枢神経系の
発達障害(海馬や前頭前野皮質などの神経細胞のシナプス形成不全など)が発
症に関与していると考えられている。また、双生児研究を中心とした遺伝学的
研究により、発症には遺伝因子の関与が比較的強いと推測されている。これまで
に、Disrupted-in-schizophrenia 1(DISC1)、Neuregulin-1、DysbindinやCOMT
など有力な発症脆弱性遺伝子が複数同定されている。しかし、発症の分子機構は
現在なお不明である。私共は統合失調症の分子病態を明らかにする目的で、これ
らの発症脆弱性因子の病態生理機能の解析を行ってきた。最近、DISC1が“積み
荷”分子を軸索内の微小管モーター蛋白質であるKinesin-1と連結させる“積み
荷受容体”として機能することで、“積み荷”の軸索先端への局在化、軸索の伸
長を制御していることを明らかにした。本セミナーでは、DISC1を中心にこれら
の発症脆弱性因子の病態生理機能について概説する。

東京大学大学院医学系研究科 疾患生命工学センター
構造生理学  河西研究室




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