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下記の通り第132回東京脂質談話会を開催致します。是非ご参加下さい。

日時 : 平成19年10月17日(水)16時~19時
会場 : 東京大学医学部教育研究棟6階 細胞情報学教室セミナー室
演者 : 植田 和光 先生(京都大学農学研究科 応用生命科学専攻細胞生化学研究室)
演題 : 脂質恒常性に関わるABC蛋白質の分子機能
要旨 : コレステロールは細胞の構成成分であるだけでなく、ホルモン前駆物質と
して重要であり、またリン脂質の局在化は細胞の分化や機能に重要な意味をもってい
る。しかし、細胞内や体内で脂質を動かすメカニズムはほとんどわかっていない。最
近、遺伝病の解析から多くのABC蛋白質が脂質恒常性に関与していることが示唆され
ている。しかし、残念ながらそれぞれのABC蛋白質が直接認識する基質が何か、どの
ようにして輸送しているのかは不明である。我々は、これまでにヒトABCA1を精製し、
ABCA1のATP加水分解活性がホスファチジルコリンによって促進されること(1)、ま
たABCG1がスフィンゴミエリンを基質として輸送すること(2)、ABCA1、ABCG1の機能が
細胞膜中のスフィンゴミエリン量によって調節を受けることを明らかにした(3&s_comma;4)。
また、肝臓から胆汁中へのホスファチジルコリン分泌に関与するMDR2の機能が胆汁酸
に依存していること(5)、MDR2と86%相同性を持つ多剤排出ポンプMDR1の機能に膜内コ
レステロールが重要な役割を負うことも明らかになった(6)。本セミナーでは、ABCA1、
ABCG1、MDR1、MDR2の輸送基質を比較することによって、脂質恒常性に関与するヒ
トABC蛋白質の分子機能を討論したい。
(1) Takahashi&s_comma; K. et al. J Biol Chem&s_comma; 281&s_comma; 10760 (2006) (2) Kobayashi&s_comma; A.
et al. J Lipid Res. 47&s_comma; 1791 (2006) (3) Nagao&s_comma; K. et al. J Biol Chem. 282&s_comma;
14868 (2007) (4) Sano O&s_comma; et al. J Lipid Res. in press (5) Morita&s_comma; S. et al.
Hepatology&s_comma; 46&s_comma; 188 (2007) (6) Kimura&s_comma; Y. et al. Biochem J. 401&s_comma; 597 (2007)

柳田圭介

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東京大学大学院医学系研究科 分子細胞生物学専攻
生化学分子生物学(細胞情報研究部門)
柳田 圭介
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