***** seminarMLから情報転載 *****

東京都臨床医学総合研究所にて、以下のとおりセミナーを行います。
参加登録不要・無料ですので、ご興味のある方は直接会場にお越しください。
皆様のご来聴をお待ちしております。

日時: 平成19年7月10日(火曜日)14:00~15:00(第一部)
会場: (財)東京都医学研究機構 東京都臨床医学総合研究所 2階 会議室
臨床研へは http://www.rinshoken.or.jp/intro/map.htm をご参考ください。
演題: 真核生物の翻訳開始メカニズムと制御、そして起源
演者: 浅野 桂 博士
Associate Professor
Molecular Cellular and Developmental Biology Program&s_comma;
Division of Biology&s_comma; Kansas State University

《要旨》
地球上の生物の3大ドメイン、 真正細菌、古細菌、真核生物のうち古細菌と真核生
物が遺伝子発現系の類似性からより近縁であるとされている。このうち翻訳系につい
ては、真核生物の10以上の開始因子のうち eIF1、eIF1A、eIF2、eIF5Bが古細菌で
保存されており、酵母を用いた機能解析から、これらが直接リボソームに作用するこ
とによって開始反応を進めることが明らかになった。とくにeIF1とeIF1Aは、リボ
ソームを「開いた」コンフォメーションにすることにより、リボソームによるmRNAの
結合とスキャニングを促進すること、そして、開始コドン認識に伴い、eIF1がリボ
ソームから解離することが、無機リン酸とeIF2の解離を通じてリボソームを「閉じ
た」状態に導き、最終的にリボソームを伸長反応にコミットさせるという作業仮説が
実証されつつある。 これらの事実は真核細胞の翻訳系が古細菌のものにリボソーム
/mRNA結合因子eIF3など新たな因子を加えることによって進化したという考えを支持
している。また、真核生物では、eIF2のリン酸化による翻訳制御がほぼすべての生物
で保存されており、これを利用して転写因子の翻訳を特異的に調節することで、様々
な刺激に応じたグローバルな遺伝子発現制御を翻訳レベルのみならず、転写レベルで
も行っている。また、演者の最近の研究から、eIF3がAtf1という転写因子をコードす
るmRNAの翻訳を制御することで真核生物の多彩な転写応答を刺激の種類により調節し
ていることが明らかになった。最後に、「RNAワールド」そして最初の真核生物の誕
生 の地質学的基礎を、演者が最近カンザス州立 大学で主催したミニシンポジウム
「RNAと生命の起源」の報告を交えて報告する。

<連絡先>
東京都臨床医学総合研究所
ゲノム動態プロジェクト
正井 久雄
電話 03-5685-2264
Hisao Masai [hmasai@rinshoken.or.jp]




seminarMLに関する情報は「バイオ関係者、皆のホームページ」特選MailingList_Forum欄でアクセスできる。