2002年の日本肥満学会で住友製薬が大阪大学との連名で発表し(関連記事1)、2005年1月にScience誌に阪大が論文発表した(電子版は04年12月、Science. 2005 Jan 21;307(5708):426-30. Epub 2004 Dec 16.)ビスファチン──。このビスファチンの論文が、大阪大学医学部の調査委員会でデータ不備を指摘され、同学部教授会が論文の取り下げや修正を検討しているとする、07年6月14日の毎日新聞大阪本社夕刊1面の記事が話題となっている。

 Science論文のラストオーサーは、下村伊一郎教授。06年2月16日、論文のデータねつ造問題で処分された2教授のうちの1人だ(関連記事2)。

 ビスファチンは、阪大におけるボディマッピングの一連の研究のうち、脂肪細胞の解析で見いだされた。今回特に問題にされているのは、インスリン受容体にビスファチンが結合するというデータの部分。

 大阪大学では、遠山正彌・大学院医学研究科長・医学部長が、論文の捏造問題対策を強化している(BTJジャーナル06年3月号P.2-4、関連記事3)。(河田孝雄)


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