理化学研究所のゲノム科学総合研究センター遺伝子構造・機能研究グループ・プロジェクトディレクターを務める林崎良英・主任研究員が、2007年4月29日、紫綬褒章(しじゅほうしょう)を日本国政府から授与された(BTJジャーナル07年1月号P.8-9、関連記事1)。

 受章時の林崎氏の年齢は50歳。「学術、芸術上の発明、改良、創作に関して事績の著しい方」が受章する紫綬褒章は、直近の5年間で理研に所属する研究者は5人が受章した。受章時の年齢は50歳の林崎氏が一番若い。

 今回紫綬褒章を受章した29人の中では、「スポーツ振興」で受章した柔道の山下泰裕氏の49歳に次いで若い。29人のうち6人を占める「発明改良」の中では一番若い。

 褒章(Medal)は、社会や公共、文化などに功績のあった者や団体を表彰するため、日本国政府が授与する記章のことで、勲章・位階と並ぶ日本の栄典の1つ。褒章は現在、紅綬、緑綬、黄綬、紫綬、藍綬、紺綬の6種類ある。褒章は1881年(明治14年)に紅綬、緑綬、藍綬の3種類が制定された。紫綬は1955年(昭和30年)に黄綬とともに制定された。

 褒章は個人を対象にしたもので、勲章(叙勲)の対象となりにくいが顕著な功績と認められるものに対して授与される。6種類の褒章のうち、紺綬のほかの5種類については、勲章と同様、毎年4月29日(昭和天皇誕生日)と11月3日(明治天皇誕生日)に発令される。

 紫綬褒章は現在のところ、毎年50-100人が受章している。03年の栄典制度改正で、年齢制限が撤廃され、科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術分野における優れた業績等に対して、速やかに表彰することとされた。(河田孝雄)

※ここ5年で紫綬褒章を受章した理化学研究所の研究者(カッコ内は受章時の年齢)

※02年4月 
御子柴 克彦(57歳)
脳科学総合研究センター
脳を育む領域発生発達研究グループ
グループディレクター
→脳の発生と分化の分子機構の解明に貢献

※03年11月
榊 佳之(61歳)
ゲノム科学総合研究センター
センター長
→ヒトゲノム解読研究への貢献に対して
■BTJ関連記事2

※04年4月
中村 祐輔(51歳)
遺伝子多型研究センター
センター長
→遺伝医学の発展に貢献
■BTJ関連記事3


※04年11月
谷口 克(63歳)
免疫・アレルギー科学総合研究センター
センター長
→免疫発生学の発展に貢献
BTJジャーナル07年2月号P.1-9

※06年4月
平野俊夫(58歳)
免疫・アレルギー科学総合研究センター
グループディレクター
→免疫学研究に貢献


+表彰+