マウスの脳波を紙に記録すると記録紙の長さは1日で約1kmにもなる。「これではサイエンスではない。コンピュータにデータを落としてペーパーレスにしないと」

 大阪バイオサイエンス研究所(OBI)分子行動生物学部門の裏出良博・研究部長(関連記事1)は、日本が世界で一番最初に商品化した民生用DVDに着目。DVDでマウスの脳波を3日連続で記録するシステムを実現した。

 先に睡眠研究に用いられてきたラットは、脳波の動きの幅が大きいので、記録紙をゆっくり流しても脳波を記録できたが、マウルは脳波の中身の周波数を見ないといけないので1秒間で1cmの記録紙が必要になる。

 最強の睡眠誘発物質であるプロスタグランジンD2を生み出すプロスタグランジンD合成酵素をはじめ、睡眠と関連深い遺伝子の機能を調べるには、遺伝子をノックアウトした動物を用いた実験が有効だ(関連記事2)。裏出研究部長は10数年前、睡眠研究を本格的に開始するにあたり、薬理学的手法のみでは限界があると感じ、遺伝子操作技術の導入を決定、マウスの脳波から睡眠覚醒をモニターできるシステムの開発に着手した。

 詳しくは「BTJジャーナル」06年12月号(関連記事3)掲載の睡眠特集記事をご覧ください。(BTJ編集長 河田孝雄)

※BTJジャーナル12月号の直接ダウンロードはこちらから(約25MB)
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/pdf/btjjn0612.pdf


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