2007年はオーダーメイド医療元年になると考えています。
 遺伝子多型など有用情報がわかっても、“point-of -care testing”(診療や看護などの医療現場での臨床検査)ができないので、遺伝子多型検査は医療現場に普及しないと懐疑的な見方が多かったです。
 しかし、2007年には血液からわずか数十分で検査できる機器が商品化されるでしょう。これによってゲノム医療の大きな変換が起こると確信しています。
 ゲノム創薬については、欧米の2極がさらに力をつけ、日本企業との格差はますます大きくなると思います。国策として数十年のスパンを視野に入れて 医療分野に力を入れている欧米諸国と、ばらばらに省庁・大学・製薬企業が動き、国全体のビジョンのない日本では、差は縮まるはずがありません。
 患者さんのためにはどこが薬を作っても同じように思われますが、将来の医療費の高騰は必然です。医療費や教育費は「浪費」ではなく、「将来への投資」といった観点で国策を考えて欲しいものです。


2007年新春展望特集


+個の医療+オピニオン++