国立大学法人化後、4年目を迎え、産学連携を支援する制度や組織などインフラ面での整備はそれなりに進んできた。
 しかしながら、実際に現場で産学連携に携わっていると、大学という特殊な環境の中で不自由なリソースをやりくりしながら組織・基盤を整えつつ、プロジェクトの目利きや支援を行うには、依然として多大な苦労がつきまとう。
 各大学とも、「なんとか、やれるだけやってきた」 という状況ではないか。2007年は、これまでの一連の取り組みに対して“振り返り”を行い、今後の成熟に向けてステップアップの策を練る年になる。
  さて、産学連携の実行上の障害を取り除いた後は、産学双方による『テーマ選び』の問題が残る。当然のことだが、全ての研究開発プロジェクトが産学連携に適しているわけではない。
 となると、産と学が自らの方向性や保有資源、連携による相互のメリット等を冷静に分析し、適切な『テーマ選び』を行えるか否かがCSF(重要成功要因)となる。特に、バイオ領域でもオープンなイノベーションの蠢動がみられ、ここからどんな有望テーマが抽出されるか注目していきたい。


2007年新春展望特集


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