バイオ・医薬品業界は本当に曲がり角に来ていると思います。将来が明るくなるか、衰退するか(米国に敗れ去るか中国・インドに抜かれるか)の瀬戸際でしょう。
 英国がサッチャー首相時代に外国資本を強烈に迎え入れて経済を回復に向かわせたことが一つ我々日本人が学ばなければならないポイントだと思います。
 私は最終的には、人財が育ち、彼らの活躍を通して産業の成長が実現する、これ以外のシナリオは無いと信じています。日本人を育てる上で、有益な企業を増やし、国の政策としてもそれらを支えるべきだと考えています。そこでは外資系、内資系の区別など関係なく、人財育成を通じて日本の中長期の国益に貢献する企業が認知されるべきでしょう。物量発展が中国の成長であったとしても、人財の育成には時間がかかります。英知を集めて人財育成に取り組むべきです。
 私どもの筑波研究所の活躍を直にみていると、日本の科学者の優秀さを改めて実感します。彼らに活躍の場を提供すれば日本は確実に勝ち組でしょう。
それが日本の医療先進国への動きを支え、患者さんの利益にかなう形になってゆけば最高です。
 私の危機意識は、日本には、また医薬品産業界には、こうした人財育成への取り組みの甘さが残念ながらまだ存在することです。バイオや医薬出身者が様々な産業界で活躍する姿を見たい。そして世界中で日本人が活躍する姿を見たいと思います。
 曲がり角の今、行動を起こす必要があります。私はひとを育てることに熱意を燃やし続けたいと考えています。


2007年新春展望特集


+オピニオン+ファーマ++++