酵素反応は安全で、環境に負荷を与えず、不安定な物質の変換に適し、基質特異性を利用することにより多成分からなる原料を用いても目的成分だけを変換できるという特徴を持つ。従って、その反応は食品製造や未利用資源から目的物質を精製する手段として適しており、持続可能な社会を構築していくための製造技術の一つとしての更なる発展が期待できる。

 私たちはこれまでに、リパーゼ反応を利用した機能性油脂の製造技術や有用油脂関連化合物の精製プロセスを確立し、また未利用の植物油資源からバイオディーゼル燃料を効率よく製造できる技術も開発してきた。また最近、油脂産業界ではリパーゼ反応を利用して機能性油脂が製造されている。そこで、油脂産業界にリパーゼ利用技術の有用性を認識してもらうために、従来の実用化を目指した研究をさらに発展させると共に、当研究室で開発した機能性モノグリセリドの製造技術の企業への移転にも取り組みたい。

2007年新春展望特集



+グリーンバイオ+オピニオ+++