文部科学省においては、第3期科学技術基本計画の戦略重点科学技術課題に従って、ライフサイエンス分野の研究を重点的に推進しております。

 国民の最も関心の高いのは、「健康」であります。病気に罹患された方々が、それをどのように克服するか、そして活動領域を拡げて行くか、また高齢化社会を迎え、多くの方々がどのようにより長く健康に生活していくか。引き続き、「健康」をキーワードに、生命の成り立ちをゲノム、RNA、タンパク、糖鎖、細胞、組織と言った基礎的・基盤的研究から医療・薬学へ応用するとともに、生命の外との関係(環境、食品など)を解明していきたいと考えております。

 特に、生命の神秘であり、ライフサイエンスのフロンティアと言われている「脳」は、自然科学の中でも生物学、物理学、数学等の分野融合的に進める研究分野であり、且つ心理学、行動学といった人文科学との結節点でもあり、我々の生活様式、活動領域を拡大できるものであります。脳研究は、倫理的視点にも十分配慮しつつ、取り組んで行きたい分野であると考えています。

 また、医学・薬学などへの応用では、わが国発の技術開発、創薬などの実現を目指し、臨床への橋渡し研究、その為の支援拠点の整備を図るとともに、国民の求める再生医療のための基礎研究に更に取り組んで行きたいと考えています。


2007年新春展望特集


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