
「日本から米国に留学した99.9%の医学者が、雇用を確保するために、日本に帰国しているが、海外にチャンスがあることをもっと認識すべきだ。少なくとも皆さんの子弟にそのことを教え込む必要がある」と出雲副社長は強調した。同氏は東京大学を卒業して、27歳で渡米、米Michigan州立大学教授、米Harvard大学の教授を経て、2003年にNIBMR社に参画した。
同氏は先端の循環器病研究と自身のキャリア形成に言及、最後に参加者の若手研究者にアドバイスとして以下の6つのポイントを示した。(宮田満)
●若手研究者に対するアドバイス
1)あなた自身が熱狂できるものを追求すべきだ。新しい事をすることは簡単ではない。熱狂できるものでなければ継続することはできない。
2)雇用の心配などする必要はない。特にあなたがまだ若い時には。なんとかなる。
3)あなた自身の仕事に集中し、自分を信頼すべきだ。決して、上司や大御所、企業や政府に頼るべきではない。
4)常に楽観的であれ。他人がどう考えるかなどを気に病む時間はない。
5)新しいことに挑戦することを恐れるな。仮にあなたが失敗したとしても、そこから学ぶことができる。
6)キャリアに関してグローバルに考えて欲しい。あなたが暮らすことが出来る国は日本だけではない。
7)どんなことでも良いから、若いうちにリーダーシップを発揮する経験をして欲しい。
因みに、出雲副社長は医者になるか、演劇に進むか若い内に悩んだほど、劇団にのめり込んだ経験がある。「お金も出せないのに、自分の考えに共感してもらい、劇を作り上げる経験は基調だった」(出雲副社長)と指摘した。
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