
とりわけ声高に言われているのが、総合機構の審査員のマンパワー不足です。新薬の審査部門にいる審査員の数はFDAの10分の1以下で、それゆえに製薬企業のニーズに十分に対応できないという問題が表面化しています。しかし、単に人数を増やすだけでなく、審査員の意識改革を進め、審査の仕組みや制度も見直さなければ、世の中は変わりそうにありません。先日閣議決定した「骨太の方針2006」には、「医薬品、医療機器産業の国際競争力の強化のため、治験環境の充実等を推進する」と明記されましたが、本気でやるなら総合機構を巡る法制度を見直し、文字通り日本のFDAにするべきです。
そんな提言も含めた渾身のリポートを、日経バイオテクの読者の皆様にお届けします。ぜひ、ご一読の上、ご意見、ご感想を編集部までお寄せください(nbt-e@nikkeibp.co.jp)。
このほかビジネスレビューのStrategyでは日本製紙を、Technologyでは微細構造を持った細胞培養フィルムを取り上げました。詳細は日経バイオテクビジネスレビュー7月17日号でお読みください。(編集長、橋本宗明)
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