多くの研究者は、毎日毎日難しい研究に取り組み、研究成果を出すことに命がけになっていることでしょう。でも、研究プロトコルや最新の研究機器についての知識は多く持っていても、自分たちの研究室をメンテナンスする方法を熟知している人は少ないようです。

 「ラボの清掃なんて、下級生のやる仕事」「これまで適当に清掃していても問題はなかった」「研究に直接関係ないのでやり方を知らない」──そう思っている方、ちょっと待って下さい。清掃を疎かにした末に研究が止まってしまうことは、普通に起きているのです。

 実際に、電源コンセントにほこりが堆積した結果、スパークして機器が故障してしまったという話があります。BTJジャーナル6月号の18ページをご覧ください。また写真で掲載していますが、非常に不潔な環境を放置したまま、研究を進めているラボも多いようです。こうしたラボから創出された研究成果が信頼を得られるのか、そして研究結果に間違いはないのか、不安になります。

 こうしたラボ清掃を疎かにする現状を憂いているのが、清掃業を続けて15年の内田忠義氏(バイオナノクリーン社長)。この連載を通じて、ラボ清掃の重要性を少しでも多くの研究者の方に伝えたいと話しています。

 今回はイントロダクションとして、ラボ清掃の必要性と「清掃責任者を決める」ことの重要性などを書いて頂きました。今後、研究者の方がよく使う研究機器や設備などの各論の清掃術を紹介していきますし、実際に大学の研究室に訪問するレポートも載せていく予定です。(吉村馨太)



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