英国大使館セミナーが下記の要領で開催される。最新情報は「バイオ関係者、皆のホームページ」学会・補助金欄、もしくはHot Newsの上フレームにある分野別Hot Newsセミナー学会を選択してアクセスできる。
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●公的な学会、研究会の告知募集は無料掲載、企業が開催するセミナー告知は有料です。詳細はmiyata@nikkeibp.co.jpまでメールください。


治療用抗体の開発と実用化への道のり:英国医学研究評議会の取組
http://www.uknow.or.jp/be/science

英国大使館セミナー

治療用抗体の開発と実用化への道のり:英国医学研究評議会の取組み


*ご好評をいただき定員に達しましたので、受付を終了いたしました。


英国医学研究評議会(MRC)は、人類の健康を維持し向上させる目的のもとに、医科学の基礎研究、戦略の構築、応用研究や高等教育を支援している公的機関で、資金はおもに医科系大学・研究機関の研究費援助と、40ほどのMRC付属研究所の研究にあてられております。これらの研究に由来する知的財産はMRCが出資する技術移転会社、MRCテクノロジー(MRCT)社がその管理と商業化を担当し、利益をMRCに還元しております。とくに、付属研究所の一つMRC分子生物学研究所では、早くから治療用抗体の技術開発に取り組み、MRCT社を通して、数多くの実用化に成功してきました。セミナーでは、MRC分子生物学研究所のサー・グレゴリー・ウィンターと、MRCT社のタラン・ジョーンズ博士をお招きし、治療用抗体の開発と実用化におけるこれまでの取組みや、今後の展望についてお話いただきます。なお、セミナーに引き続き、意見交換および交流の場として、レセプションをご用意しております。是非、関係者の皆様をお誘い合わせの上ご参加ください。



日時:2006年6月15日(木)

受付開始:10:30

セミナー(同時通訳付):11:00-12:30

レセプション:12:30-13:30

場所:英国大使館

アクセス:地下鉄半蔵門線半蔵門駅4番出口より徒歩5分

参加費:無料


お申し込み:まずはメールアドレス kaoru.kambe@fco.gov.uk までお問い合わせください。その際にお手数ですが、日経BP「皆のホームページ」をご覧になった旨、一言加えてください。折り返し申し込み付き案内状をお送りします。

注:事前登録なしで直接ご来館いただいた場合は、セキュリティの都合上入館いただけま
せんので、必ず事前にお申し込みください。



[プログラム]


11:00 開会のご挨拶

英国大使館科学技術参事官 クリス・プーク


11:00-11:45 抗体革命

MRC分子生物学研究所 タンパク質・核酸化学部長 

サー・グレゴリー・ウィンター


11:45-12:15 抗体のヒト型化~商業化への道のり

MRCT社 治療用抗体グループ長 タラン・ジョーンズ博士


12:15-12:30 質疑応答

12:30-13:30 レセプション



[講演概要および講師略歴]


MRC分子生物学研究所 タンパク質・核酸化学部長 

サー・グレゴリー・ウィンター


講演概要:抗体は、1890年の発見以来、製薬産業では実に100年もの間、開発が停滞していたが、ここ10年あまりで、中心的な医薬カテゴリーとして急浮上してきている。現在、数十億ドル規模の市場にまで成長し、17種類もの抗体がFDAに認可され、2004年には世界市場全体で112億ドルに達するまでになっている。このような「革命」に至るまでには、特にモノクローナル抗体の発明、遺伝子組換技術の開発やタンパク質工学の発展など、いくつかの段階を経てきた。MRCは、治療用抗体の開発に必要な技術を躍進させたパイオニアとして、臨床で使われている抗体各種の開発に直接関わり、また、ケンブリッジ・アンティボディ・テクノロジー(Cambridge Antibody Technology ;CaT)社、ドマンティス(Domantis)社、アイレス・バイオメディカル(Aeres Biomedical)社など抗体専門会社の設立に協力するなど、抗体の開発および実用化において実績を誇る。セミナーでは、癌や免疫疾患の治療に向けて、抗体が臨床の現場で使用されるようになるまでの長い道程について、個人的な観点から説明する。


略歴:MRCケンブリッジ蛋白工学研究所副所長兼任。タンパク質工学、抗体工学の分野におけるパイオニアの一人であり、「ヒト型化抗体の作製技術/CDR-Grafting」を発明。
CampathTM AvastinTM、HerceptinTM、SynagisTMなど、現在市場に出ている治療用遺伝子組み換え抗体のうち、実に半分以上が同技術をもとに製造されている。また、バクテリオファージ表面上に抗体断片を提示させるファージディスプレイ法を用いた、「完全ヒト抗体作製技術」の発明者でもあり、同技術の開発と実用化を進めるために、上記CaT社を設立、MRCとともに数々の特許を出願・成立させている。同社が作製した抗体からは、関節リウマチの治療用として認可されている完全ヒト抗体HUMIRATM (Abbott) が上市に至る。
サー・グレゴリーのグループは現在、生体外でタンパク質ドメインのおりたたみ構造を作るアプローチ法を開発中であり、成功すればワクチンの生成に役立つ可能性が見込まれている。また、タンパク質凝集のメカニズムを理解する上で有効なアプローチ法も開発中であり、さらにタンパク質の初期進化にも関心を寄せている。2000年12月、抗体を構成する最も小さいフラグメントDomain Antibodies (dAbs) を専門とする創薬開発会社のドマンティスを立上げた。1997年CBE (Commander of the Order of the British Empire) 叙勲、2004年にはナイト爵位を受ける。


MRCT社 治療用抗体グループ長 タラン・ジョーンズ博士


講演概要:「抗体ヒト型化/CDR-grafting」は、上記のように、サー・グレゴリーにより発明され、MRCT社によって商業化されたプラットフォーム技術のひとつであるが、現在もその技術によって、各種治療用抗体が作製されている。MRCT社は、MRC知財アセットの高付加価値化戦略の一環として、アカデミックな研究と、新薬開発との間に存在しがちな溝を橋渡しするための、いわゆる「トランスレーショナル・リサーチ」の事業化に着手した。ジョーンズ博士率いる治療用抗体グループ(TAG)は、かかるイニシアチブの一環として、MRCTの子会社であるアイレス・ バイオメディカル社の科学者と経営陣によって設立された。セミナーでは、ヒト型化抗体の開発にあたってMRCT社が果たした主な役割について、また、設立から18年となる同社の今後の展望について講演する。



略歴:1995年~1999年は、MRCT社の前身であるMRC共同研究センターで抗体エンジニアリング・グループ(AEG)のグループ長として、国内外で20社を越える製薬、バイオ系企業との共同研究プロジェクトの発案・マネージメントに携わった。共同プロジェクトの例としては、中外製薬とのActemra の開発、Elan Corporation とのTysabri の開発ほか、現在臨床試験中のものもいくつかある。また、ジョーンズ博士は、MRCT社から独立してアイレス・バイオメディカル社を創設し、2005年12月までCEOを務める。現在、北ロンドンにあるMRCT社の研究所で上記TAGのグループ長を務める。





なお、上記のMRC(T)およびCaT社の技術・製品の日本への紹介については、対日営業総代理店である住商ファーマインターナショナル株式会社を通して行われております。今回のセミナーの開催は同社の協力を得て実現したものです。