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特別講演会のご案内

平成17年度国立医薬品食品衛生研究所研究委員会特別講演会

講師 広島大学大学院生物圏科学研究科分子生命開発学講座
免疫生物学教授
松田治男先生

日時 平成17年10月27日(木)
午後4時 ? 午後5時半

場所 国立医薬品食品衛生研究所講堂
(11号館3階)

題名 鳥類免疫学への招待

世話人 衛生微生物部 菊池(内線 279)
機能生化学部 手島(内線 243)

内容
鳥類免疫学への招待
? ニワトリモノクローナル抗体とその活用?
脊椎動物を進化の点で眺めると,鳥類-ほ乳類-は虫類の関係は興味深い.地球上に約8600種類も生息している鳥類は,ほ乳類-は虫類とともに羊膜類であり,進化的に各々遠く離れつつも近縁関係であるといえる.ほ乳類は高度に進化した脊椎動物であるが,様々な角度から検証すると鳥類もまた高度に進化した存在であり,幾多の大きな環境変化にも適応順化してきたことやほ乳類より広範囲な行動能力は,その生体防御能力の発達を考える上で興味深い.事実,鳥類の免疫能力はほ乳類に劣らず極めて精緻である.近年ニワトリ抗体が注目されるようになってはきたが,その活用はまだまだ限定している現状にある.本講演では,鳥類免疫機能を概説することで鳥類特有の機能を紹介するとともに,上述した進化の点で,「ほ乳類に高度保存された分子(mammalian-conseverd molecules MCM)」に対するニワトリ抗体の優位性に言及してみたい.
鳥類特有のファブリキウス嚢(Bリンパ球の成熟分化のための一次リンパ組織)とその機能(抗原の捕捉と提示,抗体多様性の獲得)には驚嘆すべきところがある.また,ほ乳類と鳥類にのみ存在する抗体の親和性成熟にとって重要な胚中心は,ニワトリでは容易に単離可能であり1胚中心レベルでの解析を可能にしている.
ニワトリモノクローナル抗体作製技術は,ある特殊な抗原(Hanganutziu-Deicher 抗原)に対する抗体作製を目的とした私達の研究から始まった.その後,技術改良の過程でMCMとしてのプリオンタンパク(prion protein PrP)に特異的なニワトリモノクローナル抗体の作製に取り組むとともに,細胞融合法だけでなくファージディスプレイ法やその応用的研究を進展させてきた.これまでに可能としたニワトリモノクローナル抗体に関わる技術は,細胞融合法をはじめとして組み換え抗体としてのscFv抗体,Fab抗体,(Fab’)2抗体,ニワトリIgY型,ニワトリ・ヒトキメラ抗体,ヒト化抗体]などであり,ニワトリ抗体遺伝子を駆使することでMCMの抗原検出だけに止まらず,ヒト体内外抗体薬としての活用さえ視野として見えてきた.

多数の方の参加をお待ちしています