皆さん、おはようございます。あっという間に、世界最大のバイオ展示会・会議BIO2005は最終日を迎えました。米国Philadelphia市はあいかわらず灼熱の気候です。
 昨日のErnest & Yong社主催のランチョンセミナーでは、毎年恒例の同社の全世界のバイオ調査が発表されました。
 「2010年までには、米国のバイオ産業は全体で黒字化する」という力強い分析の発表に、とうとうバイオ産業が本格的に離陸するとの確信を強めた来場者も多かったのではないかと思います。
 同社は会計事務所ですから、ややバイオ産業の分析に楽観的になるという傾向を差し引いてもずいぶん力強いコメントでした。
 根拠は、バイオ医薬の商業化の急進展です。現在でも製造申請しているバイオ医薬は55種類もあり、2003年に既に、大手製薬企業が開発した新薬認可数を、米国でベンチャー企業が開発した新薬数が上回り、その傾向が2004年ではさらに強まったことです。
 今まで、米国ですらバイオ産業全体の収支を見ると、膨大な研究投資の負担によって、常に赤字であったのですが、とうとう帳尻がある時がやってきたのです。当地では「バイオ産業30周年」という言葉が乱舞していますが、35年という長い投資の結果、とうとう産業全体として米国ではバイオが黒字化、いよいよ投資回収に歩を進めることができるのです。
 今回のBIO200では、来場者や講演者の大部分が将来に対して確信を持っている印象を与えました。まことに頼もしい。まだ、わが国では、バイオ産業が確信を持って語られていない現実との乖離に、大きなため息をつきました。(宮田 満@Philadelphia)