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第4回 細胞プロセッシング(CERES)再生医療研究会

第4回再生医療研究会を下記にて開催させていただきます。多くの方の御出席をお待ちしております。

1.日  時:2004年7月14日(水)15:00~17:00
2.場  所:東京大学医科学研究所 講堂 (南北線白金台下車)
3.プログラム
15:00~16:00 「細胞アレイー分子の同定から機能の推定へ」
京都大学再生医科学研究所    岩田 博夫 先生
16:00~17:00 「幹細胞生物学の血管医学への応用」
先端医療振興財団          浅原 孝之 先生

細胞アレイー分子の同定から機能の推定へ再生医療では幹細胞を未分化状態で増殖させたり、一方ではある機能を持った細胞へ分化させることが必要である。この方法には、他の細胞との共培養や、転写因子の遺伝子を幹細胞へ導入して強制的に細胞の分化方向をコントロールすることで行われている。これらの実験は多数の候補のフィーダー細胞または転写因子遺伝子群の中から最適のものを選択しなければならない。これを効率よく行うために細胞アレイの研究を進めている。未だ初歩的な試みであるがこの研究を紹介する。

幹細胞生物学の血管医学への応用近年の神経幹細胞、造血幹細胞、間葉系幹細胞などの発見、研究が進む中、血管内皮前駆細胞endothelial progenitor cellが成体の血液中に存在し、重症虚血部位の血管形成に関与することが判明した。この機序は、胎児期のみに存在するとされた血管発生(Vasculogenesis)、つまり血管内皮前駆細胞が 未分化のままその場所にたどり着き、増殖、分化することで血管を構築する過程、に一致し、これまで考えられてきた成体の血管形成、既存隣接血管の血管内皮細胞による増殖 、遊走により成立する血管新生Angiogenesis とは異なる概念が生まれた。この血管内皮前駆細胞は、骨髄移植マウスの実験から骨髄由来で癌、創傷治癒、虚血あるいは子宮、卵巣の血管形成にvasculogenesisの機序で参加していく事が判明した。病理学的状態の場合、サイトカイン・増殖因子の影響で血管内皮前駆細胞の分画は骨髄より強制動員mobilization され、この血管内皮前駆細胞動態の活性化が血管形成の発達に寄与している事も判明した。この事象は女性性周期における子宮内膜形成でも確認され、性周期にあわせたestrogenおよびprogesteroneが血管内皮前駆細胞動態を調節し、子宮内膜の血管形成に貢献していることが判っている。
血管内皮前駆細胞の研究は医療応用に大きな可能性を秘めている。虚血部位の血管新生療法や動脈硬化部位の血管内皮再生療法に、増殖させた血管内皮前駆細胞を応用する試み(Cell therapy) が研究されている。当研究室では、ここ数年マウス・ラットなどの小動物を用いた心筋梗塞モデル・下肢虚血モデルの基礎実験を重ね、最終的に大動物(pig)で経カテーテル的に細胞移植する前臨床試験を施行している。

連絡先:細胞プロセッシング 高橋恒夫教授 (5449-5599)
takahasi@ims.u-tokyo.ac.jp


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渡辺 すみ子
東京大学医科学研究所染色体制御研究部
108-8639
東京都港区白金台 4-6-1
Phone 03-5449-5663/5664
FAX 03-5449-5474
e mail sumiko@ims.u-tokyo.ac.jp
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/moldev/
http://www.ken-ichiarai.com



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