米国Gen-Probe社は、5月28日、ウイルス検査技術に関する米国Vysis社との特許訴訟で、有利な判決を得たことを発表した。

 今回問題となったのは米国特許第5750338号。同特許は、「アフィニティアッセイ系における増幅技術を用いた、標的・バックグラウンド捕捉法」と題され、98年、Vysis社に対して発行されたもの。この特許は、臨床診断での酵素の増幅感度の改良法に関するもので、非標的ポリヌクレオチド、不純物から標的ポリヌクレオチドを単離、増幅する方法なども含まれている。

 今回、米国カリフォルニア南地区裁判所で行われた裁判で、陪審員は、Gen-Probe社の献血中のHIV、C型肝炎のスクリーニング核酸テストは、Vysis社の米国特許第5750338号を侵害していないという評決を下した。さらに、この特許は、明白性と実施性に欠けるため、無効とした。さらに、2つの他の訴訟に関する勧告判決では、陪審員は、Vysis社は、特許獲得の過程で不正を働き、特許訴訟の不当な遅延で訴えられるべきだとの評決を下した。

 Gen-Probe社のHIV、C型肝炎に対する核酸テストは、現在、米国の献血血液のウイルス検査でで、70%以上用いられている。(フリーライター・鈴木志野)