日経BP社では、「日経バイオテク」500号記念と「日経バイオビジネス」創刊1周年を記念して、5月17日に「バイオビジネス国際フォーラム」を開催している。バイオビジネスの第一線で活躍する国内外のキーパーソンを招き、約1000人の参加者とともにバイオ産業の明日を展望する。

 午前中のセッションでは、英国Oxford Glycosciences社の研究開発部ディレクターのGordon Holt氏は、同社の大規模なプロテオーム解析の成果の1つとして、抗ガン剤の心臓毒性のマーカーや、血管炎のマーカー探索で成果をあげていることを明らかにした。
 同社は、2次元電気泳動などの蛋白精製技術と質量分析装置を組み合わせて、大量高速のプロテオーム解析システムを開発している。同システムを用いて、疾患診断用のマーカー蛋白や薬剤標的の探索を進めている。

東京大学医科学研究所教授の中村祐輔氏は、SNP解析プロジェクトの現在の成果を紹介し、創薬及びオーダーメード医療への応用の可能性を報告した。SNP解析のデータは欧米のデータよりも質、量ともに優れていることを紹介した。また、ガン治療薬の標的になる17分子をDNAチップなどを駆使して同定していることを明らかにした。自らが設立したバイオベンチャーが診断薬メーカー、製薬企業と提携に向けた交渉を進めているという。オーダーメード医療関連では、白血病の治療薬が有効な患者を遺伝子レベルで同定できたことも明らかにした。